気ままに一筆:名古屋にて、 フレッシュは付けますか。
岡崎城で太陽の下を汗を拭きながら歩くのが辛くなり、からくり仕掛けの時計台の広場で木陰のベンチで、ゴロっと横になってしまった。からくり時計から30分置きに能を舞う人形が現れて、つつみの音がボーッと聞こえる。風が優しく吹いて心地よくうたた寝をしたようだ。『そろそろ名古屋に戻らないと。なんでこんなに暑いの。』とタクシーに転げ込んで岡崎の駅へ、JR東海道本新快速を避けて各駅で名古屋駅まで、名古屋新幹線入り口の広場は、人が山手線のラッシュ時以上にあふれている。
事前予約をしている上り新幹線までに時間が余ったので、地下街の飲食街で喫茶店を探す。
飲食街は、名古屋名物の「土手鍋」「きしめん」「味噌カツ」「鰻」食事時でもないのに3・4人のグループが、大きな荷物を引きずるながら、店の入り口に列を作っている。「少しゆっくりしたい」と全国展開をしているコーヒーチェーンではない店を探す。「K珈琲店」名古屋発祥の喫茶店。東京でも見かけるフロワー係が居て、コーヒーが美味しかったけ
店に入ると、注文を受け付る女性が、張にある声で「いらっしゃいませ。ご注文は」、、、東京の店と大分違う、、。『アイスコーヒー』「サイズは」『普通で』「フレッシュは付けますか」『???』「他には」『??何?』「?他には」『貴女が言った一つ前の言葉、意味が解らないの。』と私。受付の女性と見つめ合ってしまう。「フレッシュです。」『え?』「ミルクです。」アイスコーヒーに入れる小さな容器に入ったクリームの事だった。『いりません』女性はレジを打ちながら、「〇〇円です。隣りのカウンターでお受け取り下さい。どうぞごゆっくり」と番号の印字された伝票を渡してくれた。カウンターでアイスコーヒーをうけとり席を探す。
全国展開のチェーン店と変わりがない椅子に座る。レジの女性は、張のある声で「いらっしゃいませ。ご注文は」と私に問いかけたフレーズを次から次へ順序良く新しいお客さんへ問いかけている。私は、メロディの様に流れるその声に『フレッシュか、』と、、、、
ここは名古屋。
同じ様なビルに囲まれ、何処でも見られるポスターが張ってあっても、その土地にはその土地の、住む人には住む人の文化があると感じて、日本はみんな同じじゃない。剣の様に南と北に広がる国土に色々な個性があるのだと、改めて考えさせられた。

あなたの町は、どんな個性がありますか。聞かせて下さい。